アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。

概況

■全国 – 10月平均時給　～平均時給 970円、前年比2円減

2009年10月の全国平均時給は、970円（前月970円、前年同月972円）で、前月比同額、前年同月比2円の減額となった。エリア別では、関東エリアが1,025円で最も高く、次いで関西エリア（971円）、東海エリア（966円）となった。職種別では、専門職系が1,178円と最も高く、次いでサービス系（996円）、事務系（979円）と続いている。対前年同月増加率は、専門職系で8.6％と大幅な伸びとなっているものの、その他5事業で増加が見られず、全体では-0.3％に留まった。

■北海道 – 10月平均時給　～平均時給832円。前年比4.6％で5ヵ月連続プラス

北海道エリアの平均時給は、832円（前月812円、前年同月796円）で、前月比20円の増額。職種別では、専門職系が935円で最も高く、サービス系（881円）、運輸職系（879円）と続いた。対前年同月の増加率は4.6％で、5ヶ月連続の前年比プラスとなったほか、職種別では運輸職系（12.6％）、販売系（12.0％）、サービス系（11.4％）など5業種が前年を上回り、全体でも前年比プラス4.6％となっている。

■関東 – 10月平均時給　～平均時給1,025円。3ヶ月連続の前年比プラスに

関東エリアの平均時給は、1,025円（前月1,035円、前年同月1,021円）で、前月比10円の減額。職種別では、専門職系が1,306円で最も高く、次いでサービス系（1,067円）、事務系（1,056円）となった。対前年同月の増加率は0.4％で、3ヶ月連続のプラス。職種別では専門職系が15.9％と大幅に増加している。

■東海 – 10月平均時給　～平均時給966円。14ヶ月連続前年比減で停滞傾向が長期化

東海エリアの平均時給は、966円（前月958円、前年同月995円）で、前月比8円の増額。2008年12月に1,000円台を回復した以外は、昨年3月以降、1,000円を割り込む停滞傾向が続いている。職種別では、専門職系が1,059円で最も高く、次いで運輸職系（1,030円）、サービス系（1,026円）となった。対前年同月の増加率は-2.9％で、14ヶ月連続の対前年比マイナス。職種別では専門職系（3.5％）、運輸職系（1.1％）で前年比プラスとなった以外、すべての職種で前年を下回り、全体では前年比マイナスに留まっている。

■関西 – 10月平均時給　～平均時給971円。6ヶ月連続の前年比プラス

関西エリアの平均時給は、971円（前月983円、前年同月966円）で、前月比12円の減額。職種別では専門職系が1,185円で最も高く、次いでサービス系（999円）、事務系（988円）と続いた。対前年同月の増加率は0.5％と、6ヶ月連続のプラスとなったが、職種別では専門職系（6.0％）、運輸職系（3.8％）を除く5職種で前年同月比マイナスとなった。

■九州 – 10月平均時給　～平均時給824円。前年比-2.4％で2ヵ月連続マイナスに

九州エリアの平均時給は、824円（前月822円、前年同月845円）で、前月比2円の増額。職種別では、事務系が898円で最も高く、次いで専門職系（876円）、運輸職系（874円）となった。対前年同月の増加率は、-2.4％で、職種別では販売系（0.2％）を除く、6職種で前年を下回っている。

【2009年10月の結果から】

全国の対前年同月増加率は、-0.3％で2009年7月以来、再び前年比マイナスとなった。エリア別では、3エリアで前年比プラスとなったものの、東海（-2.9％）、九州（-2.4％）のマイナスにより、全体では前年を下回る結果となった。

職種別では、引き続き求人ニーズの高い看護師、薬剤師、福祉・介護・保育領域で時給水準が堅調に推移し、専門職系が、対前年増加率8.6％で12ヶ月連続プラスとなった。運輸職系で4ヶ月連続の前年比プラスになるなど、一部で改善傾向がみられるものの、事務系で16ヶ月、フード系も8ヶ月連続で前年比を下回るなど、全体的な増加傾向とはいえず、停滞が続いている。特に、メーカーでは生産回復とそれに伴う人員の採用を再開する動きが出始めてはいるものの、時給の動きに影響はなく、製造工を含む技能・労務系は26ヶ月連続の前年比マイナスとなっている。

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