アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。
概況
(前月982円、前年同月976円)
- 【 全体 】 ~ 平均時給 983円。夏休み目前で短期の募集が増加し、時給は前月比、前年比ともに増加
- 2015年6月の全国平均時給は983円(前月982円、前年同月976円)となり、前月比で1円増加、前年同月比で7円増加となった。前年比は11カ月連続増加中だ。また、求人数(※)は前月比-4.2%、前年同月比+42.1%という結果に。「軽作業・ラインスタッフ」を含む「技能・労務系」の時給が4カ月ぶりに上昇(+0.7%)しており、夏休みを前にお中元関連などの短期で働く案件が増加したことが要因と考えられる。
- 【 エリア別 】 ~ 北海道、関西、九州にて、前月比、前年同月比ともに増加
- 2015年6月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,032円と最も高く、次いで関西エリア(998円)、東海エリア(963円)、九州エリア(856円)、北海道エリア(854円)という順になった。
- 【 職種別 】 ~ 「技能・労務系」が956円で前月比7円プラス 4カ月ぶりの増加
- 2015年6月の職種別平均時給は、「専門職系」(1,120円)が最も高く、「事務系」(1,046円)、「運輸職系」(1,016円)、「サービス系」(996円)、「技能・労務系」(956円)、「フード系」(941円)、「販売系」(890円)と続いた。
- 【 解説 】 ~ 専門職系、事務系など高時給求人のニーズが堅調 夏の短期採用では各社工夫も
- 例年4月から6月にかけては、年度末採用や春採用のニーズがひと段落して求人件数や時給が落ち着く時期だが、今年は求人全体の中で割合の多い「フード系」「販売系」の求人数がトレンド通りに減少する中で、人員不足が顕著な「医療・福祉・介護系」を中心に「専門職系」「事務系」など比較的時給の高い求人は増加傾向となっている。また、お中元やボーナス商戦に向けての短期求人も多く見られ、「軽作業・ラインスタッフ」の求人数、平均時給が増加。全体の時給を引き上げた。また、夏ならではの花火大会やイベント関連の求人においては、厳しい採用状況が続く中、1つの案件を複数の企業が参入することでリスクを軽減しながら募集するなどの工夫を凝らした採用手法が増えてきており、求人数が前年比+23%となっている。今夏は、新卒の就職活動後ろ倒しによる応募への影響も出ており、就活の合間に働けるようシフトの調整を柔軟にするなどの更なる工夫が各社で求められそうだ。
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