アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。
概況
(前月983円、前年同月982円)
- 【 全体 】 ~ 平均時給 980円。12カ月ぶりに前月比、前年同月比ともにマイナスへ
- 2015年7月の全国平均時給は980円(前月983円、前年同月982円)となり、前月比で3円マイナス、前年同月比で見ても2円マイナスとなった。前年同月比がマイナスとなるのは、2014年7月以来12カ月ぶりだ。一方、求人数(※)は前月比+2.6%、前年同月比+40.5%で増加トレンドだ。企業や店舗のアルバイト需要が引き続き活発化している中で、全体平均時給が上げ止まる結果となった。
- 【 エリア別 】 ~ 関東、東海エリアで前年比マイナス 九州エリアが前月比、前年同月比ともにプラス
- 2015年7月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,027円と最も高く、次いで関西エリア(997円)、東海エリア(968円)、九州エリア(872円)、北海道エリア(845円)という順になった。中でも九州は、前月比(+1.9%)、前年比(+2.5%)と大幅に増加した。背景には、アジアのビジネス拠点として注目される福岡に進出したWeb系企業の高時給案件増加(Webデザイナーなど専門職系)や、新商業施設の開設による新規求人増加(サービス系、販売系)などが挙げられる。
- 【 職種別 】 ~ 「専門職系」「フード系」が前月比、前年同月比ともに増加
- 2015年7月の職種別平均時給は、「専門職系」(1,134円)が最も高く、「事務系」(1,036円)、「運輸職系」(1,011円)、「サービス系」(985円)、「技能・労務系」(962円)、「フード系」(944円)、「販売系」(896円)と続いた。「専門職系」の中でも、求人数の伸びが顕著な「福祉・介護・保育」は8カ月連続で前年比プラスとなり、今後も上昇は続く見込みだ。また、12カ月連続前年比プラスの「ファーストフード」を始め「フード系」も4カ月連続前年比プラスで微増傾向だ。
- 【 解説 】 ~ 需要の多いフード、専門職では時給は増加トレンド 夏商戦の影響も
- 2015年7月は、全体的に時給が上げ止まりを見せた。これは、比較的時給が低い「フード系」「販売系」の求人数が増加したこと、また例年は夏商戦に向けて増加トレンドの「キャンペーン・PRスタッフ」(サービス系)、「携帯ショップ・携帯販売」(販売系)の時給が主に関東エリアにて減少したことが要因だ。6月には、上昇し続けていた有効求人倍率が横ばいとなった。秋以降の採用に向けていち早く募集を開始し、長引く人材不足を解消しようとする企業、店舗が増加する見込みだ。
詳細資料のダウンロード
平均時給の職種別詳細、平均時給推移グラフをダウンロードし、ご利用いただけます。