アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。
概況
(前月980円、前年同月990円)
- 【 全体 】 ~ 平均時給 975円。求人数は前年比+39.0%と増加傾向が続く。
- 2015年8月の全国平均時給は975円(前月980円、前年同月990円)となり、前月比で5円マイナス、前年同月比で15円マイナスとなった。求人数(※)は前月比-2.7%、前年同月比+39.0%と、前年同月比は継続して増加傾向だ。
- 【 エリア別 】 ~ 関西エリア、九州エリアは新規出店など好調で前年比増加傾向。
- 2015年8月のエリア別平均時給は、関東エリアが1,029円と最も高く、次いで関西エリア(990円)、東海エリア(974円)、九州エリア(858円)、北海道エリア(834円)という順に。前年同月比で見ると、関西エリアで+2.0%、九州エリアで+1.3%となった。関西エリアは、2012年からの大型商業施設の建設ラッシュや、観光客の増加で売上好調な企業のオープニング案件増加が影響している。九州エリアでは、IT系企業が東京本社水準の募集を実施し、(Webデザイナーは九州エリアがもっとも高く時給1,138円)時給の引き上げが起こっている。
- 【 職種別 】 ~ 「販売系」「運輸系」が前月比、前年同月比ともに増加
- 2015年8月の職種別平均時給は、「専門職系」(1,114円)が最も高く、次いで「運輸職系」(1,061円)、「事務系」(1,020円)、「サービス系」(994円)、「技能・労務系」(957円)、「フード系」(937円)、「販売系」(899円)と続いた。「販売系」のなかでは、「コンビニスタッフ」が38カ月連続で前年比増加を続け、上昇し続けている。「コンビニスタッフ」以外の販売系職種も全て前年比増となり、販売系の需要の高まりと時給の相関が見られる。
- 【 解説 】 ~ 新規出店増加で、販売系の時給が好調 来月は最低賃金引き上げの影響も
- 全体の時給は2カ月連続で減少傾向となった。8月のお盆時期に採用活動を積極的にしない企業が増えるためだ。そんな中でも、採用難が事業運営に直結する「販売系」「運輸系」は、前月比・前年比ともに上がっている。特に関西、九州エリアでは、夏休みの外国人観光客増加の影響で新規出店が相次ぎ、既存店よりも時給を高く設定しやすいオープニング募集案件が増えたことにより、時給が底上げされた。9月は、年末商戦に向けて採用を再開する企業が増える見込みであること、また地域別の最低賃金引き上げの適用開始が10月1日に控えていることから、平均時給は緩やかに増加する見込みだ。
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