アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。
概況
(前月975円、前年同月989円)
- 【 全体 】 ~ 平均時給 972円。求人数は8月に引き続き前年比+32.3%と、増加傾向が続く。
- 2015年9月の全国平均時給は972円(前月975円、前年同月989円)となり、前月比で3円マイナス、前年同月比で17円マイナスとなった。求人数(※)は前月比+2.2%、前年同月比+32.3%と、増加傾向が続いている。
- 【 エリア別 】 ~ 外国人観光客の増加の影響で好調な「九州エリア」、「北海道エリア」が前年比増加
- 職種別平均時給は、「専門職系」(1,105円)が最も高く、次いで「運輸職系」(1,032円)、「事務系」(1,014円)、「サービス系」(992円)、「技能・労務系」(955円)、「フード系」(940円)、「販売系」(895円)と続いた。「販売系」のなかでは、「コンビニスタッフ」に続き「レジ・包装」が10カ月連続で前年比増加となっている。背景には、前述した最低賃金の引き上げ、および売上好調なドラッグストアの案件増加が考えられる。
- 【 職種別 】 ~「販売系」が4エリアで前年比増加。「コンビニスタッフ」は39カ月連続増加中。
- 2015年8月の職種別平均時給は、「専門職系」(1,114円)が最も高く、次いで「運輸職系」(1,061円)、「事務系」(1,020円)、「サービス系」(994円)、「技能・労務系」(957円)、「フード系」(937円)、「販売系」(899円)と続いた。「販売系」のなかでは、「コンビニスタッフ」が38カ月連続で前年比増加を続け、上昇し続けている。「コンビニスタッフ」以外の販売系職種も全て前年比増となり、販売系の需要の高まりと時給の相関が見られる。
- 【 解説 】 ~ 観光客対応のための販売系スタッフ・ホテルスタッフの時給増 最低賃金引き上げ、連休も影響
- 全体の時給は先月から減少となった。年末の繁忙期に向けて、高時給の短期募集ではなくレギュラースタッフの募集を開始する企業・店舗が増えたことが要因です。そんな中でも、国慶節の影響で増え続ける外国人観光客への接客需要、シルバーウィークによる国内観光需要が増え、販売系スタッフやホテルスタッフの時給が前年比で増加している。特に販売系は3カ月連続前年比増となっており、最低賃金引き上げへの対応も影響していると考えられる。
10月は、年末商戦に向けて、いよいよ各企業が人材獲得のために本格的に動き出す時期。求人数、時給ともに増加傾向になるだろう。