アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。
概況
(前月985円、前年同月996円)
- 【 全体 】 ~ 平均時給 984円。求人数は前年比+34.8%と増加傾向が続く
- 2015年12月の全国平均時給は984円(前月985円、前年同月996円)となり、前月比で1円減少、前年同月比で12円減少となった。求人数(※)は前月比-10.5%、前年同月比+34.8%と、増加傾向が続いている。
- 【 エリア別 】 ~ 北海道エリア、九州エリアの前年比が8カ月増加中 関西エリアは1,000円超え
- エリア別平均時給は、関東エリアが1,043円と最も高く、次いで関西エリア(1,000円)、東海エリア(968円)、九州エリア(857円)、北海道エリア(854円)という順になった。前年比では、九州エリア+11円(+1.3%)北海道エリア+5円(+0.6%)が好調。北海道と九州は8カ月増加し続けている。関西エリアでは7カ月ぶりに平均時給が1,000円を上回り、増加傾向が続いている。
- 【 職種別 】 ~「販売系」「フード系」「運輸系」「技能・労務系」が前月比、前年同月比ともに増加
- 職種別平均時給は、「営業系」が1,158円で最も高く、次いで「専門職系」(1,116円)、「運輸職系」(1,059円)、「サービス系」(1,024円)、「事務系」(1,000円)、「技能・労務系」(978円)、「フード系」(933円)、「販売系」(914円)と続いた。「販売系」「運輸系」「技能・労務系」の3職種が、年末需要および採用難による前倒し採用で前月比・前年比ともに増加傾向が続いている。なかでも「コンビニスタッフ」が42カ月連続、「レジ包装」が13カ月連続で前年比増加している。対して、マイナンバーで増加すると見込んでいた「事務系」は、派遣での需要が多く、アルバイト領域への影響はあまり見られなかった。
- 【 解説 】 ~ 前月比1円減少 年内前倒し採用の影響で全体上げ止まり 販売、運輸、軽作業は引き続き増加
- 12月の全体時給は微減となった。10月の最低賃金引き上げへの対応がひと段落したことや、年末需要を11月に前倒した企業が多く、「フード系」などで12月の短期求人が減少したことが要因である。一方、「販売系」「運輸系」「技能・労務系」は、バレンタインや春節など1月以降のイベント需要に向けた短期スタッフの採用数増加により、引き続き増加。更に「販売系」では、採用数増加に加え、外国語やマナーなどスタッフに求めるスキルが複雑化してきているため、今後も待遇改善が続くだろう。今春は、名古屋、大阪、福岡で新しい商業施設がオープンする。オープニング募集や卒業シーズンの入れ替えで、1月は「販売系」「フード系」を中心に時給は増加する見込みだ。
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