アルバイトの全国平均時給から地方・業界別平均時給まで。アルバイト採用の参考になる情報をお届けします。
概況
(前月989円、前年同月974円)
- 【全体】~ 平均時給 994円。求人数は前年比+30.1%
- 2016年5月の全国平均時給は994円(前月989円、前年同月974円)となり、前月比で5円増加、前年同月比で20円増加となりました。求人数(※)は前月比-10.6%、前年同月比+30.1%と、新年度の募集が一段落した影響により前月比は減少しているものの前年同月比では大きく増加しており、依然として採用難は続いている状況です。
- 【エリア別】~「九州エリア」はインバウンド需要の影響で時給は好調に推移するものの、熊本地震の影響で求人数は控えめに
- エリア別平均時給は「関東エリア」が1,055円で最も高く、次いで「関西エリア」が1,004円、「東海エリア」が967円、「九州エリア」が877円、「北海道エリア」が857円、という順になりました。「北海道エリア」は前年同月比16ヵ月連続増、「九州エリア」は前年同月比34ヵ月連続増と、インバウンド需要の影響で時給が好調に推移しています。しかしながら「九州エリア」では求人数が前月比-15%と、熊本地震の影響により求人を控えている傾向も伺えました。
- 【職種別】 ~ 10月の社会保険制度改正に伴い「フード系」職種で採用が活発化、時給も底上げ
- 職種別平均時給は「専門職系」が1,150円でもっとも高く、次いで「運輸職系」(1,047円)、「営業系」(1,039円)、「事務系」(1,023円)、「サービス系」(1,017円)、「技能・労務系」(996円)、「フード系」(957円)、「販売系」(923円)と続きました。10月に予定されている社会保険制度改正に伴い、扶養内での勤務を希望する主婦が労働時間を減少させることが予想されるため、特に「フード系」で採用活動が活発化しており、時給も底上げされています。また、「事務系」では、アルバイト・パートよりも派遣(時短派遣)に需要が出てきており、時給は減少傾向です。
- 【解説】~ 求人数は増加し続けるも採用難続く 給与以外の求職者アピールが重要に
- 5月の全体時給は前月比・前年同月比ともに増加となりました。求人数は前年同月比+30.1%と、アルバイト・パートの採用難は依然として続いている状況です。6月は、10月の社会保険制度改正の影響が5月以上に顕著になり、今月に引き続き「フード系」「販売系」などの求人数が増加し、時給も上昇する見込みです。
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