希望職種とは言え、必ずしもその求人先に応募するとは限らない。
いや、希望職種だからこそ、求職者には応募選択の注目ポイントがあるはず。
そこで今回、人気の高い9職種に的を絞り、各職種でどんな条件が最重視されるのか、多角的に調査してみた。
INDEX
6 希望の職種「ホテル」
とにかく「仕事内容」にこだわる。アルバイトも正社員も心はひとつ
●求職時に最重視する条件
1位から3位まではほぼ同ポイントで拮抗している。その中で1位となったのが「やりがいのある仕事であること」、同率で2位となったのが「仕事内容に興味が持てること」と「給与が高いこと」。
●条件グループでの傾向分布
「仕事内容」が断トツの1位で40%近いポイントをあげた。「給与」も「スキル・キャリアアップ」も10%台後半の数値となった。
●グループ分布の希望雇用形態別
アルバイト・パート志望と正社員志望、ともに「仕事内容」が突出して多く、しかもほぼ同ポイントに。また、勤務時間や勤務期間について、正社員の関心はほぼゼロに近かった。
●グループ分布の属性別
大学・大学院生、フリーター、主婦のいずれも「仕事内容」が1位に。また、大学・大学院生は他の属性よりも「給与」に関心が高い数値となっている。
7 希望の職種「商品検査仕分け」
派遣社員は「給与」で決める。正社員は「仕事内容」で決める。
●求職時に最重視する条件
第1位となったのは「給与が高いこと」で18.6%。以下、2位に「自分でもできそうな仕事であること」(12.4%)、3位に「勤務地が自宅から近いこと」(12.1%)、そして4位に「時間の融通が利くこと」(9.7%)が入った。
●条件グループでの傾向分布
「仕事内容」に関心が高い割に「スキル・キャリアアップ」が極端に低いという結果に。また「勤務地」や「環境」への関心もそこそこ高かった。
●グループ分布の希望雇用形態別
派遣社員志望の40%超が「給与」にもっとも関心あり。また、アルバイト・パート志望は「給与」も「仕事内容」も関心は高いが、「スキル・キャリアアップ」は0%だった。
●グループ分布の属性別
高校生は「給与」「仕事内容」をもっとも重視。主婦は「給与」「仕事内容」とも数値は低く、一方「勤務時間の融通が利く」に関しては圧倒的に多い。