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「募集しても集まらない」を解消!求人のコツは差別化ポイントにある

厚生労働省が調べたところによると、2017年8月のパートタイム有効求人倍率は1.80でした。この数値は2012年1月の調査開始以来、断続的に上昇を続けています。すでに、バブル期の水準を超えており、今後もこの傾向はますます続くだろうと見られています。

当然、企業やお店は求職者に選んでもらうために、以前にも増して、一層努力をしなければなりません。では、どのようにすれば他の企業やお店と差別化し、優れた人材を採用することができるのでしょうか。

今回は、『an』の“元カリスマライター”である石河泰平さんに登場いただき、採用担当者なら知っておきたい「他社と差別化する求人広告の作り方」について語っていただきました。

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「募集しても集まらない」原因は有効求人倍率の上昇に伴う採用難

──現在は、アルバイトを採用するのが難しい時代と言われています。その現状と背景について教えていただけますか。

石河:まずは、下のグラフをご覧ください。これは、厚生労働省が公表した2017年8月における「求人・求職および求人倍率の推移」を示したものです。
これを見ると、調査を開始した2012年1月以降、有効求人数は増加しています。その一方、有効求職者数は次第に減少しています。そのため、仕事を探している求職者一人当たりの求人数も増加、つまり、有効求人倍率も年々増加しています。

──「有効求人倍率」の増加が、アルバイトの採用を困難にしているということですか。

石河:そうです。一人の求職者に対して、何社もの企業が「うちで働いて欲しい!」とアプローチするのですから、アルバイトを採用する側としては、以前にも増して採用活動を努力しなければなりません。

では、どんな努力が必要か?

今日は長年、求人広告の制作に関わってきた私が、肌感覚でつかんできたアルバイト採用で成功するコツについて、お話したいと思います。

効果的な求人を作るため、求人広告の内容を差別化する

──「アルバイト採用難」と言われるこの時代、企業はどんな努力が必要なのでしょうか。

石河:その前に、求職者の頭の中を見てみましょう。
これからアルバイトを探そうとする人は、求人情報をチェックしますよね。
その時、情報のどの部分を真っ先に見るでしょう? 多くの人は、次の4点を最初に確認します。「時給」「仕事内容」「勤務時間」「勤務地」です。

誰にでも自分にとっての“足切りライン”があります。たとえば、「時給は1,000円以上じゃないと嫌だ」という求職者は、たとえ仕事内容や勤務時間が自分の理想に叶っていたとしても、時給が950円だったら、応募先の候補からその企業を外してしまうかもしれません。

──つまり、「時給」「仕事内容」「勤務時間」「勤務地」で足切りをしているということですね。

石河:そうです。もし現在ほど有効求人倍率が高くなく、むしろ“買い手市場”だとしたら、求職者は「多少時給が低くても、他の条件が満たされていたら我慢するか」と思うかもしれません。
しかし今は、“売り手市場”。そのため、自分の“足切りライン”に満たない企業をどんどん切り捨てたとしても、まだ、応募先の候補はたくさん残っています。

もちろん、同じ仕事内容で、同じような勤務時間で、勤務地も近くにある二つの企業が、片方が時給1,000円、もう一方が時給1,500円だとしたら、時給によって差別化ができているということになりますから、1,500円の企業に多くの応募が集まるでしょう。
しかし実際は、そんなケースはほとんどありません。たとえ時給が違っていたとしても、10円や20円の差。そこで他社と差別化することは困難です。

──すると、企業にとっては従来、求職者が重視していた「時給」「仕事内容」「勤務時間」「勤務地」で差別化するのではなく、新たな差別化ポイントが必要になるということですか?

石河:そうです。それが、求人原稿の内容です。

 

石河:私はこれまで長く『an』で求人原稿の制作に携わってきました。現在の『an』では、求人を考えている企業やお店を訪問する営業が、そのまま原稿制作も対応します。そのため、各社の実情をとことん取材し、その企業にとっての差別化ポイントを見つけることが可能なんです。

──石河さんは毎年、『an』に掲載された求人広告の中で、最も優れたものに贈られる「A-1グランプリ」をこれまで2度、受賞されていると聞きました。

石河:ありがたい話ですが、それも、アルバイトを探している採用担当者の方のご協力があってこそ。担当者の方にはお忙しい中わざわざ時間を割いて取材を受けて頂いて、原稿の内容を一緒に考えながら作っています。

先ほどお話したように、従来、求職者が求人原稿の中で最も重視していた「時給」「仕事内容」「勤務時間」「勤務地」では、他社と差別化を図ることが困難です。

それでは、どこで差別化を図るのか? それはズバリ、原稿の内容です。
もっというと、「その企業だけに特化した魅力を、広告で十分にアピールする」ということが大事なのです。

後篇に続く)

次週掲載予定の後篇では、そんな魅力を見つけるためのノウハウについてお送りします。

まとめ

前篇の今回は、「人手不足時代の求人広告作成に、どんな部分で差別化を図るべきか」についてお送りしました。

有効求人倍率が上昇している現在は、“売り手市場”。そのため、アルバイトを採用する企業は、他社と差別化することが必要です。
しかし従来、求職者が足切りの指標として使っていた「時給」「仕事内容」「勤務時間」「勤務地」で差別化することは至難の技。

そんな時代の求人原稿に大切なのは、求人原稿の内容。
・「その企業だけに特化した魅力を、広告で十分にアピールする」
ということが、ほかの数ある原稿の中でその企業が選ばれる理由になります。

そもそも、企業として売上を上げていくためにも大切な、企業に特化した魅力。これを機に、いちど再考してみるのはいかがでしょうか?

 

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