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若年層を確保し、定着させるには – 株式会社じんざい社 代表取締役社長 柘植智幸

「押す」と辞めるし、「引く」と調子づく。若年層アルバイトに対しては、この押し引きのバランスが特に難しく、悩む採用担当者が多いようです。「しかし、このバランスがうまくいけば、こちらの期待する以上に戦力となって長く働き続けてくれます」と、若年層の採用事情に詳しい人材コンサルタント・柘植智幸氏は断言します。では、良い人材を確保し、長く勤めてもらうためにはどんな工夫が必要なのか。柘植氏にうかがいました。

若者を確保するためのポイント

~面接で、自社のアルバイトに対するスタンスを明確に伝える~

「採用後すぐの退職を防ぐには、面接の段階で自社のアルバイトに対するスタンスを明確に伝えることが大事です。」と語る柘植さん

「採用後すぐの退職を防ぐには、面接の段階で自社のアルバイトに対するスタンスを明確に伝えることが大事です。」と語る柘植さん。

最近は、せっかくアルバイトを採用しても、たった1日で辞めるケースが多いのも現状であり、採用担当者の悩みのタネになっています。採用後すぐの退職を防ぐには、面接の段階で自社のアルバイトに対するスタンスを明確に伝えることが大事です。

例えば、大きな声でお客を迎えるサービスをする店舗であれば、「お客さんが来たら大声で“いらっしゃいませ”って言うことになるけど、抵抗ない?」とか、「アルバイト同士の懇親会が盛んだけど、そういうのは好きなほうかな?」といった具合に、仕事内容、働く場の雰囲気、アルバイトに求めることなどをしっかり伝える。それらを事前に納得していれば、アルバイトを始めてから大声でのサービスを見たり、懇親会に誘われても、「店長はこのことを言っていたのだな」と思えますが、まったく知らずに入った人は、面食らったり、戸惑ってしまいかねません。

~最初に濃密なコミュニケーションを図るよう心掛ける~

また、アルバイトをうまく活用している企業や店舗の多くは、最初に濃密なコミュニケーションを図っています。

例えば、新人アルバイトの初日、「今日から入ったA君だ。みんな教えてやって」と詳しい紹介もないまま他スタッフに放任するようなことはせず、学校や学年、バイトへの意欲など、新人アルバイト自身のことを全スタッフに丁寧に紹介しています。

さらに、新人アルバイトに対しても、既存スタッフについて「この人はこんな仕事をしていて、この子は君と同じアルバイトで…」と紹介し、既存のスタッフとの橋渡しを店長や管理職がきちんと行っています。その上で「今週はまずこれを覚えておいてくれる?」「Bさん、新人のA君にこれを教えてやって」と、アルバイトに何をしてほしいかもわかりやすく説明するのです。

こんなふうにコミュニケーションを変えるだけで、新人スタッフも、受け入れる既存スタッフも、お互いの印象が大きく違ってきます。新人アルバイトがスムーズに現場に入っていける雰囲気づくりをすることが大事なのです。

~関係性が築けた上でなら、厳しい言葉も受け入れる~

働き始めてしばらく経ち、親しい関係性が築けると、今度は多少厳しいことを言っても、今の若者はむしろ喜んで受け入れてくれます。また、意欲の高い店長や先輩に接すると影響を受けて、途端に本領を発揮し、成長していく若者もいます。いったん人間関係が形成されれば、真摯に仕事に取り組み、長く勤めるようになる傾向があるのです。

長期勤務しているアルバイトに「なぜ続けているのか」と聞くと、決まって「楽しいから」と答えます。給料・待遇などの条件は二の次であることも、今の若い人たちの特徴だと思います。こういうアルバイトの人材は、「自分の友だちもここで働きたいと言っているのですが…」と、良い人材を連れてきてくれたりもします。こうして、長く勤める良い人材が一人でもいる店舗には、また優れた人材が集まってくるのです。

反対に、関係が築けていない時期に厳しいことを言うと、すぐ辞めてしまいがちですので注意が必要です。例えば、遅刻をしたアルバイトへの対処について、1回目の遅刻から「遅刻はダメだ!」と叱るのではなく、3回までは許すが4回目からは厳しく注意するなどルールを明確にし、アルバイトの反応を見ながら対応していきたいですね。

大人のモラルで一方的に「遅刻する前に1本電話くらいしてよ。それが社会人の常識だろう」などと注意するのは厳禁です。お互いに思っている「常識」は異なる上、相手は学生でまだ社会人ではなかったりもしますからね。

~店長が変わると、アルバイトも辞める。それでいい~

店長に合う人を採用することも重要です。人材をはじめ、店長が自分のカラーを発揮できる環境を整えることは、経営状態にもかかわってくるからです。例えば、店長が変わった途端、ほとんどのアルバイトが辞めてしまうケースがあります。

その状況に慌てる企業も多いのですが、むしろ「そのほうがよい」くらいに受け止め、気持ちを切り替えて、新たな人材を採用するようにしましょう。店長を変える時には、バイトの入れ替えが生じる可能性があると、念頭に置いておいてもよいでしょう。

私は、自分たちが学生の時、社会人の今ほど、ものすごく責任感を持ってアルバイトをしていたかと言えば、あながちそうでもなかったと思っています。だからこそ、アルバイトの採用担当者の方には、「今の子はすぐに直前キャンセルしたり、すっぽかしたりするし、アテにならん」といったレッテルをすぐに張ってしまわず、彼らの良さを見出そうとし、関係性を築くことに積極的であってほしいと思います。そうすることで、彼らの定着率は着実に上がっていくはずです。

株式会社じんざい社 代表取締役社長 柘植智幸

柘植智幸 / Tomoyuki Tsuge

1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において新しい視点・発想を取り入れて、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。シンクタンクなどでの講演実績も多数あり。「採用崩壊!~若者に好かれる会社、見捨てられる会社~」(同友館)、「ゆとり教育世代の恐怖」(PHP研究所)、「働く哲学」(同友館)など著書多数。

株式会社じんざい社 ホームページ
http://jin-zai-sha.jp/

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